お若いバリ人夫婦の2つの物語をご紹介します。まぁ運命というか、バリヒンドゥーならではの物語。
旦那さんのいない結婚式
結婚を決めていたカップルAちゃんとB君。
Aちゃんは妊娠していることが分かり、急いで結婚儀式の準備を始めようと張り切る二人。
※バリヒンドゥーでは出産する前に結婚の儀式を終わらせなければならない
両家のご挨拶も終わったところで、B君にジャカルタから連絡が入った。
それは以前から希望し、お願いしていたクルーズ船での仕事が決まったという報告だった。
だが出発日は結婚式と日程が重なってしまう。。。
でも待ちに待ったクルーズ船での仕事。でも結婚式を挙げなければ子供が産まれてしまうし。。。
生活費を稼ぐためにも、産まれてくる子供の為にも結婚式へは出ず、出発することを選んだB君。
そして結婚式当日はB君本人はいませんが、代わりにクリス(剣)をB君の象徴とし結婚の儀式を進めたそうです。
本人がいる本当の儀式はB君が帰ってきたら改めて行おうそうです。
寂しいけど、B君が出発でき、がっつり稼げるという楽しみもありますよね。
頑張れ!!B君。
時に人生は大きな壁にぶちあたる。。。
クルーズ船で仕事をしていたNちゃんとK君夫婦は、コロナにより一時待機となりバリ島へ2年前に戻ってきた。
またいつかクルーズ船での仕事再開を心待ちにしている二人。子供を作る計画もコントロールしていた。
がしかし長引くコロナ問題の中、お互いの年齢の事もあるしと子供を作ることにした。
そして無事に出産し、幸せいっぱい。。と言いたいところだがとっくのとうにお金が底をついていた。
K君のクルーズ船での仕事再開連絡も一向に来ない中、ストレスだけが溜まっていく二人。
とその時、Nちゃんに仕事再開の連絡がジャカルタから入った。
3月に出発するという内容だった。
Nちゃんは首を長くして、長くして待った仕事再開。クルーズ船での仕事が大好きだったから。
Nちゃんの心は決まっていた。出発すると。。
ただ問題が。。。
まだ出産後3ヵ月目と6ヵ月目の儀式が終わっていない。。
バリヒンドゥーではこの儀式が終わらないと母子ともにどこへも行ってはいけないというのだから困ったもんだ。。。
Nちゃんの出発は家族にも止められ、せっかく見えてた光が、また大きな壁に遮られてしまった。
ただNちゃん、これを断ればまたいつ仕事に復帰できるか分からない。。
この問題って賛否両論で、バリ人の中でも「生活の為、出発してもいいんじゃねっ」っていう人も結構いるんですよね。
どうなることやら。。。
少しづつコロナへの認識が変わりだし、クルーズ船での仕事再開出発連絡が来ている中での2つの物語。
クルーズ船での仕事は本当に彼らの人生を大きく変えるものですからね。。
なんとか順調に進むよう願うばかりです。
ってか、いつかクルーズ船の旅、行ってみたよなぁ~
彼らの話を聞いているだけでワクワクが止まりません!!
いいなぁ