バリ実家にはアグスという二十歳前半の男の子がいる。
バリ実家に住み、最後は子宮がんでこの世を去ったひろみさんの息子だ。
ひろみさんの事は↓↓
そのアグスは本当にいい子に育っている。
ひろみさんと犬猿の仲だった、バリ人奥さんSの家でその家族と仲良く生活している。
ひろみさんがアグスに残した、一軒家もちゃんと世話している。
仕事がなくなっても、早朝釣りに出かけ、家族の為に魚を取ってくるアグス。
どうしてこんなにいい子に育つのだろうと、フッと考えてみた。
それはあの時から変わったのかも知れないなぁ☺️
数年前に行われた、バリヒンドゥーでもっとも大事な大きな儀式(ポトンギギ)を私はアグトと一緒に行った。
その儀式には両親が付き添わなければならない(血のつながった家族)。
※私の場合はアルタやアルタの娘たちに付き添ってもらった。
その儀式へバリ人奥さんSが、シンガラジャ(バリ西部)に住んでいるアグスの本当の母親(3番目の奥さん)に連絡をし呼び寄せたのだ。
実に数十年ぶりのことだ。
当日アグスの本当の母親と、その旦那さんとその子供たちが儀式へ参加し、アグスを見守った。
アグスがすこし恥ずかしそうに、そしてとても嬉しそうに話していた。
姿を見て、私は涙が出そうになった。
「ひろみさん見てるかなぁ。。。」と、フッ考えたりもした。
その日からアグスは時々シンガラジャへ出かけ、そっちの家族と過ごすようになった。
アグスには3人のお母さんがいるんだなぁと思った。
赤ちゃんの時から大事に育てたひろみさん。
ひろみさんが亡くなった後、すべての世話をしているバリ人奥さんS。
そして本当のお母さん。
その3人からの愛情を受けて育っているから、こんなにいい子なのかなぁ。。と思う。
バリではどんなことがあっても、子供を大切にお世話する。
それが誰であっても。
本当に素敵な島だ。
ひろみさんに会いたくなった。たくさん話したいことがあるよ、ひろみさん。
あと少しでVIP葬儀が終わる。。。もう少し頑張れ!!わたし